被災地での関わりを心の支えに

J.H20代女性

震災時居住地:東京都

タグ: 岩手

臨床心理士として、カウンセリングを通して子どもや親の支援をしながら、東京で過ごす日々。時々、特に仕事で辛いことがあった日には、大学生時代、仮設住宅での複数回にわたるボランティアで、被災された方々とお話をさせていただいたことを思い出す。東京から突然来た私たちを迎え入れてくださる時の、あたたかく柔らかい笑顔は今もすぐに脳裏に浮かぶ。

お茶会で、仮設住宅に住んでいる男性と話した時のこと。カウンセラーを目指していることを伝えると、その男性はこう言った。「震災後に臨床心理士など専門家と言われる人たちが多く来たけど、本当に私たちの心をわかってくれる人は少なかった。あなたには悩みを抱えた人の心を変えられる人間になってほしい。」と。

毎日、私は本当に相手の心に寄り添えているのだろうか、そして、悩みの解決の糸口を見つけるため力を尽くせているのだろうかと自問自答している。落ち込むことがあってもまた前を向き、援助の力を磨くために努力することができるのは、被災地で過ごした日々と、被災者の方々の言葉と笑顔がエネルギーとなり、私の心を支えてくれているからだ。

震災から10年。被災地へと想いを馳せる。

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