悲しみに「よりそう」支援ができるように

とむろ50代女性

震災時居住地:東京都

現居住地:東京都

タグ: 広域避難(原発事故を原因とし福島及び福島以外から広域に避難されている方)

縁あって東京都の「東日本大震災被災避難者孤立化防止事業」の担当に就かせていただきました。
社会福祉のことも臨床心理のことも何も知らない私でしたが、地域で子育てをし生活する一人として持てる知識と経験を総動員して、目の前にいる方のお役に立てるようにと、未熟ではありましたがまさに体当たりの勢いで全力出し切った2年あまりだったと思います。
素人であるがゆえに、被災者の方の抱える痛みに共感しすぎたり、立ち位置が被災者サイドに偏って距離感も近すぎると、所属する社会福祉協議会の職員からは注意されることもしばしばあり、板挟みの思いに悩みながらの毎日でしたが、痛みを知る被災者の方々のあたたかさに触れたり、力強く支援されている方々と繋がり、勇気を得て自分を立て直していました。
悔やまれるのは、むやみに「頑張ってください」という言葉をかけていたことです。「もっと悲しんでください」と共に悲しんであげられたらよかったと思っています。
10年で復興し蘇ったものもある中、二度と戻らないものをなくした方の悲しみは消えることはないでしょう。その悲しみに「よりそう」支援ができるようにと願い、日々被災者の方々の安穏を祈り続けています。

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