小さな小さな活動

西城宗子60代女性

震災時居住地:気仙沼市

現居住地:気仙沼市

タグ: 宮城 津波

甚大な被害であった気仙沼は、三陸道や大島大橋が開通して、公共の建物や工場が再建した。仮設住宅は無くなり、被災者と言われた人々は自力再建や集団移転先や公営住宅で、新たな生活を送っている。震災の爪痕は人々の心の中にうっすらと残るのみとなった。

しかし、驚いたことにこの10年の間にも各地で何度も自然災害が起こり、人々の生活はことごとく打ち砕かれ、救援活動が行われてきた。さらに今回はコロナの蔓延で、被災地で築き上げてきたコミュニティが再度寸断された。こんな事が何度も繰り返されて私達は生きていくのだろうか。

でも、全く何もやらないではいられない。人々も負けてはいない。どうにかして自分達の生活を守りたいと努力している人がいる。人との絆を絶やしてはいけないと踏ん張っている地区の役員さんたちがいる。

一時期活動した意味がないのではと絶望した事があったが、人々の生きる強さに自分も負けてはいられないと思った。積み上げた積み木が崩れても、また一つ一つ積み上げていけばいい。前とは同じ形にはならなくても、新たな高みを目指して積み上げていこうと思う。たとえそれがどんなに小さな活動であっても、自分の出来る範囲で。