健太、約束します父母…約束を果たすまで。

田村 孝行50代男性

震災時居住地:宮城県大崎市

現居住地:宮城県大崎市

タグ: 宮城 津波

津波により息子は企業管理下で犠牲になりました。なぜ、息子が犠牲にならなければならなかったのか、想像すらしなかったことが我が身に降りかかりました。この事実をどう受け止めたらいいのか。模索し続けた10年でした。
真昼間に起きた地震、ほとんどの人が職場に居ました。企業のトップの判断が明暗を分けました。女川の銀行で起きた事は、今後、誰の身にも起こる事案です。
想定外だとか仕方がなかったとして済ませられるものでもない。その事実に真摯に向き合えない銀行の姿勢に企業のあり方を考えさせられました。
目の前に逃げる高台がありながら、たかが10mの屋上にとどまる。女川の他金融機関ではだれ一人も犠牲者を出していないのに、息子の居た銀行では12人の犠牲を出しています。
この事実はこれまで考えられていなかった問題を浮き彫りにしました。他人事ではなく我が事として多くの方に考えて頂くことが、息子から受けた使命と考えて来ました。
息子の命を意味あるものにしてあげたい、自分なりの活動組織も立ち上げました。
11年目、これからも、働く人たちの安全を願い、活動を続けていきたいと思います。
息子への良き報告ができるように。