「雪が降った日の事」

20代女性

震災時居住地:宮城県仙台市

現居住地:宮城県仙台市

タグ: 宮城 地震 津波

 夜は雪が降っていました。電気もない中で、煌々と光る月と星でこんなに明るいのかと気づかされてしまいました。その時はまだ、何も知りませんでした。
あの日、私は家に帰ることが出来ず、学校に一泊しました。津波が来ていると知ったのは、友人とワンセグで仙台空港が流れゆくのを見た時です。
家が半壊のため、近くの公民館で過ごしました。その際、原発事故が起きたことや関東まで強い揺れがあったことを新聞で知りました。
その後、祖父と叔母と沿岸部に行きました。言葉にできない光景がありました。住んでいた町ではないけれど、思い出がある大切な場所でした。自分の大切な人は大丈夫だった。でも、自分の大切な人が大切な人やペットをなくし、こらえている背中をみるのがとても辛く、悲しかった。
あの日大変でした。でも、誰よりも大変だったわけではない。だから自分は当事者という気持ちや意識を持てないでいました。もっと大変で悲しい気持ちの人がいるんだからと考えてしまいました。
 10年経った今震災に関わることをしています。沿岸部に行くと、あたたかくて強い人がたくさんいることを知りました。今の自分には何が出来るのか、自分のペースで探していきたいです。