大きな絆とでっかい希望

相場繁30代男性

震災時居住地:東京都

現居住地:福島県いわき市

2011年3月11日、繰り返される津波の映像を見ることしかできなかった。
2011年12月、大学生時代の恩師の紹介で、被災住民医療支援プロジェクト「きぼうときずな」の代表と面談し、被災地支援に特化した保健師として働き始めた。
2019年4月には、福島県いわき市内の大学の看護学部の助手に着任した。現在は、次世代の看護職をたくさん育て、いわき市の地域医療に貢献するという大きな目標を持っている。
10年前、私には自分の未来を想像することもできず、人生の目標はなかった。
被災地支援の仕事をしながら、たくさんの被災者に出会い、自分の不甲斐なさに涙を流した。不甲斐ない自分にとことん付き合ってくださる被災者の皆さん、保健師さんの優しさに、涙を流した。
そして今、私は、3.11という大きすぎる出来事と、私をここに連れてきてくれた人たちのおかげで、今を生きている。2021年3月11日、私を被災地に連れて行ってくれた代表が永眠された。
私自身、この10年で大切なものを失った。それでも、大きな絆と、でっかい希望が胸に溢れている。それを次の世代につなげていく。