使命

カッキー60代男性

震災時居住地: 岩手県盛岡市

現居住地: 岩手県盛岡市

タグ: 岩手

あの日見た故郷の光景は、想像を遥かに超えたものでした。
廃墟となった実家の片付けと未だ消息の知れない母の捜索の10日間でした。
消息を尋ねに行ったお寺で先輩に会いました。安否をお聞きした彼の手には、新車のキーと新築したばかりに家の鍵でした。
彼に残ったのは、それだけでした。
それから半年後、齢55歳となる自分でも何かしなければならない衝動を抑える事が出来ずに地元宮古市の復興職員試験に臨み、故郷への恩返しと復興に向けた一助になる決意を伝えました。
家族の理解もあり、単身親せき宅に下宿し仮設住宅地権者との交渉、災害公営住宅用地取得や被災した方々の災害公営住宅入居の対応など4年間従事しました。
現在は、県内の県営災害公営住宅入居者の孤立支援としてコミュニティ形成支援業務を行っています。
週末には、サッカーの指導者として地元高校のグランドに出かける日々を送っています。
震災で亡くした教師一筋の母の教えとサッカーを通して支え合う思いを子供達に伝えて行く事が私の使命と考え、今も孫のような子供達と一緒にグランドを走り回っています。