何も気にしていないといえば、嘘になる

鈴木健太40代男性

震災時居住地:福島県郡山市

現居住地:福島県郡山市

タグ: 福島 原発事故

震災後、仙台に避難していった妻子とは、2016年に離婚した。

遠く離れた土地に住む妻子とは、年に数回、会うけれど、子どもの成長が近くで見られないことは寂しい。

人生をかけてきたと言っていいほど好きだったバイクにも、震災直後には乗れなくなった。山道は道路が壊れてしまったし、何より、「あいつは遊んでいるのか」という雰囲気があって、乗る気持ちにはならなかった。放射能汚染もなんとなく意識していたし。乗るようになったのは、1〜2年後くらいだった。

10年ね。あっという間だった。でも、終わってないよ。

家のすぐ近くにタラの芽があるんだけど、今年も天ぷらにして食べた。でも、何も気にしていないといえば、嘘になる。「もうこの年だからいいか」と思って食べるけれど、子どもにはきっと食べさせないだろうなぁ。バッケ(ふきのとう)も、ツーリングしているとそこら中に生えているから、つい採ってくるけど、それも「大丈夫か」と、一瞬、頭をよぎる。

震災10年とオリンピックが重なっちゃうことになったんだね。準備をしている人にとっては、大変だっただろうから、やればいいとは思うけれど、俺は興味がないな・・・

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