「人生を変えられた」

S・H50代

震災時居住地:福島県双葉郡富岡町

10年前、国から?町から?のアンケートで帰還まで、どれ位までなら待てますか?との問に、最短の2年以内に〇をした記憶がある。10年経った今も我が家は「帰還困難区域」そして、我が家はもう存在しない(解体)
 確たる人生設計などなかったが、住まいを追われ、各地を転々するなど、誰が想像できたか?仕事もあり、手の届く場所にいた友人・親、地域コミュニティ全て失い、少しでも故郷の近くに!と願うも、災害のせいで不動産高騰の壁に阻まれ、福島県からも見離された思いのまま新天地へ。偏見や好奇の目を恐れ「原発避難者」の素性を隠しながら、ひっそりと暮らす日々。我々は犯罪者なのか・・・。勿論、悪い事だけではなかった。この10年間で出会った同じ避災者や支援者の方々には精神的に救われた事も多々ありました。この事に関しては感謝しかありません。
 ただ、同じ実情の方の中には、非業の死を遂げられた方もいます。忘れてはなりません。前にも後にも進めない中途半端な今の自身の人生を考えた時には虚しさしかない。

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