現実を見て、前に進む

M70代女性

震災時居住地:福島県須賀川市

現居住地:福島県福島市

タグ: 福島 広域避難(原発事故を原因とし福島及び福島以外から広域に避難されている方) 原発事故

あの日は須賀川市の自宅にいました。あまりの揺れで、とんでもない事が起きたと動転してしまい、外に出て一人で草むらの草につかまっていました。須賀川は中通りですが、娘が愛知県豊田市にいたので自主避難を決めました。でも、慣れない土地で言葉も違い、出先で道が分からなくなり、何回も警察のお世話になりました。買い物途中、川べりのベンチに座って泣いたこともありました。団地の草取りに参加するうち、近所の人たちと話をするようになり、少しずつ乗り超えていけたと思います。でも「ここでは死ねない。ただ故郷に帰りたい」という気持ちで暮らしていました。帰還すると決めた時は、豊田に9年間住んでいたので、近所の方から「なぜ帰るの?頼りにしていたのに」とも言われましたが、それを振り切ってきました。地震があって、避難して、今は福島で落ち着いています。でも望んだり計画を立ててこうなった訳でもありません。原発事故など様々な問題があり、元の所に住めなくて、手を尽くしても何ともしょうがないこともあります。でも、現実の中で「どうしたら幸せになるんだろう」と、良い方向を見ていきたい。毎日感謝しながら生きていきたいと思います。