
私は、3.11の時は、福島県双葉町にいました。双葉町では、4世代9人の大家族で暮らしていました。3.11をきっかけに、福島県いわき市では、夫の両親と寝たきりの祖母・妹と姪っ子、愛媛県松山市では、私と夫と3歳の双子たちという形で家族は離れて暮らすことになりました。現在もこの状況は変わっていませんが、大きく変わったことと言えば、子どもたちの成長です。小学生だった姪っ子は福島大学へ進学し、おむつをしていた双子たちは、今は、中学1年生!声変わりしつつ声で「おかあさ~ん」とビブラートをきかせながら呼ばれることになんだか笑ってしまいます。3.11から納得のいかない暮らしを日々こなしている私には、この子たちの成長でしか、3.11から10年経ったことを感じることしかできません。『老後に双葉町で暮らすことができればなあ・・・』とつぶやきながら今の暮らしを楽しみたいと思っています。この写真は、「きずな」という東日本大震災のチャリティーローズです。毎年花を咲かせ、新芽を出す姿は、“ほっこり”しますし、元気をもらえます。