変わっていくふるさとを考え見続けたい

すみれ20代女性

震災時居住地:福島県双葉郡富岡町

タグ: 福島

長かった。とにかく長く大きな揺れだった。
被災したあのとき避難がこんなにも長くなるとは予想もつかなった。

それでも「もう10年たったんだ」と感じる。

8年間、中通りでの生活だった。家族3世代で生活していたが、進学や仕事でばらばらになり、独りで暮らすようになった。
避難している間に支援してくださった方々への感謝、経験を次に伝えたいという気持ち…たくさんの思いが生まれた。
ただ、震災と自分はどう向き合うのか答えがなかなか見つからなかった。その答えを探すのをつい最近やめた。
まだ復興の最中なのだからずっと町について考え、姿を見続けているうちに答えはでるのではと思うようになった。

2年前に浜通りに戻ってきた。町には毎春、桜が咲き、夏は学校の教室を吹き抜けた浜風が吹く。高校まで通った電車が通っている。
やっぱりふるさとが好きだと実感する。

もとどおりにはならないが面影がのこっている。変わっていくふるさとをこれからも考え、見続けたい。

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