これからみんなに感謝しながら生きていく

村上優一70代男性

震災時居住地:岩手県陸前高田市

現居住地:岩手県陸前高田市

タグ: 岩手 地震 津波

最初は目の前が真っ暗でどうしていいかわからなかった。避難所では「これからどうする?」なんて会話はできず、仮設住宅に入ってからも2年ほどは無我夢中だった。大勢のボランティアが来てくれて、名刺をもらっても覚えきれない状態だったけれど、当時は人の繋がりがすごかった。ボランティアが来るとなると身なりもそれなりに気を遣うし忙しかったけれど、そのお陰で動く力を持てたし、徐々に外から来た人とも友達付き合いができるようになった。5・6年経つ頃に船を再建して物も揃って、改めて海に出られるようになった。
海の仕事は、普段は家族作業だけれど有事にはみんなが協力する。そうやって地域に関わってきたことが、自宅を再建することにも繋がった。ただ、10年前に今の年齢だったらここまで動けたかどうかわからない。若いということ、そしてそのパワーはすごい。
これからは、みんなに感謝しながら自分たちのこれからを考えていく時間だと思っている。震災についてまだまだ語れない人もいる。阪神淡路大震災も20年以上経っても続いていると思う。できる人は進んでいいし、でも、まだ進めない人を置いていくのではなく「声をかけながら」一緒に歩いていきたい。