「社協での避難者支援を通じて」

安倍かおり

 私は西東京市社会福祉協議会で避難者の孤立化防止事業担当の一人として、避難者支援に携わってきました。最初は自分に何ができるのか、避難者の皆さんが求める支援者像とはどういうものかと模索しながらであったのを今でも覚えています。戸別訪問やサロン交流会を重ねていくうちに、いつしか、辛い話、悲しい話、嬉しい話等を聴かせていただく機会もあり、微力ながらも心許せる存在になれているのかな、と嬉しさを感じた時もありました。
 当事者団体「みちのくまほろば会」を支援する中では、手芸品等の物づくりを通じて、避難者の方々が地域の協力者とともに目標に向かって一体となり活動する姿を間近で見てきました。みちのくまほろば会は年月を経て地域に根付いた会へと変化を遂げてきました。
 3.11により避難されてきた方々は、私たちには計り知れない恐怖や悲しみを体験してこられました。大切な人や何かを失ってきました。その傷は深く一生消えるものではないと思います。社協での避難者支援はいつか終わる日が来ますが、そんな苦しさを抱えながらも生きていく方々を私は一人の人間としてこれからも応援し続けていきたいと思っています。

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