『振り返ると全てがここまで生きてきたチカラになっている。現実を受け止めつつ、未来の子供たちに残す世界を思い描いていく。』
この言葉は、県外の農家さんから送られたメッセージです。
原発事故によって汚染された故郷の環境が元に戻るまで、
300年かかるという話を聞きます。
だったら300年かけて、美しい故郷の大地を取り戻してやろうじゃないの。健やかな未来をここから創り出してやろうじゃないの。
原発事故という人災で、汚された大地を感じ続けた10年。
恐れや不安、無念さくやしさが消えなかった10年。
だったらこれから先は、その想いを胸に持ちながらも力にかえて、逞しく行き抜いてやろうじゃないの。
生き抜いて子どもたち、またその先八世代先へ、健やかな未来を残して受け継いでいこうじゃないの。
だから私は今ここに生きている。
美しく清らかな故郷を取り戻しその姿を300年の後の魂になっても見届けてやります。
わたしたちは仲間と共に強くなってきた尊い命の10年を生きています。
10年だから終わる訳じゃない。10年だから何なんだ。そんな気持ちももって今年の3.11を通っていきます。おわりじゃないよ。毎年毎年がはじまりなのさ。