無題(タイトルなし)

無題(タイトルなし)  成増団地自治会 溝上加代子

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あれから10年。
今も私はあの時と同じ、団地自治会の事務の仕事をしています。10年前、4/1に避難者の方が100数世帯入居されますと連絡をもらい、何をどうすればいいのかわからず戸惑っていた時に成増地区の地域センター、民生委員会長、町会長の皆さんが駆けつけてくださり、4/1には何とか100数世帯分の支援品を用意し、配布の準備をして、団地の女性部の皆さんと豚汁とおにぎりを作ってお迎えしたことを覚えています。団地の桜並木がきれいな時期でした。

入居後、涙ながらに辛い体験を話してくださる被災者の皆さんに接して、こんな辛い思いをされた方々に私は何をして上げられるのかと思った時に、せめてこの団地に来てよかったと思ってもらえるよう、一つでも楽しい思い出を残せるよう、寄り添っていこうと決めました。
被災者の会“コスモス会”と名付け活動が始まりました。
新聞やニュースを見て支援のお申し出をいただきいろいろなイベントに参加させていただきました。
コスモス会の皆様と共に過ごした7年間。
(8年目より社会福祉協議会にバトンタッチ)
コスモス会の皆さんがいてくださったことで私は色々な体験をさせていただきました。皆さんと仲良くなり楽しく過ごさせていただきました。

団地に継続して住めた方も他に引っ越しされた方も故郷に帰られた方もいらっしゃいます。今、こうしてあのころを振り返りながら、皆様ひとりひとりの顔を思い浮かべお元気かな?私はコスモス会の皆さんのお役に少しは立てていたのかな? と思いを馳せています。
10年経っても被災者の皆様の心の傷は消えないと思いますが、前向きに頑張っている皆様をこれからも応援していきたいと思います。